にこまる時間

愛すべき自分の時間

田舎に帰って

今より若い時、何だかんだでこの場所から逃げたかった。

ただ、逃げて誰も知らない場所に行ってみたいと思っていた。

「あんたは突っ走る所があるから止めてくれる人がいたら安心してたのに」

久しぶりに帰ってきた実家で何気なく母が言った言葉。

いつもなら、「なんなんそれ」とかムカってくる所だけど、本当にそうだったら良いのになぁとかサラリと受け流しちゃう。

母との会話は未来じゃなくて、過去の話題が多い。誰かがこう言ったとか、誰かの話とか、自分の体の痛みとか。

前に進むんじゃなくて後退していく感じ。

いつもはイライラしたり、素っ気ない態度だったり、万年反抗期みたいだけど、何だか落ち着いていられるのはいつも以上に自分の事を信頼してきたから。毎晩、寝る前に今日あった偉かったことを頑張ったことを自分自身に言っていたら本当になんでも出来るような気がして…私ってすごく愛おしいなんて思ってきて幸せな気持ちになる。

母はなんでも把握しとかないと嫌だし、変化を嫌う。典型的な内に閉じ込めて言わないタイプ。おばあちゃんは社交的で思っている以上に色々と考えている。


私は過去色々な事があったから今の自分があると思うようになれた。親が離婚したことも、男の人との関わり方が分からないから困っていることも転校した事もいじめられたこともいじめていたこともその全ては困難なこともあったけど、その全てを受け入れておかげさまで私は人の気持ちを考えられる人になってきているんだと思う。

誰しもドラマのような出来事があって、自分にしか出来ない経験をしている。経験をしてみないと分からないことも多いし、経験してなんぼ。成功ばっかりしている人は居ないし、今、自分がしたいと思ったことには真剣に取り組んでいきたい。


とりあえず、明日の結婚式の友人代表のスピーチの原稿を今は考えよう…後、1日。